筋力トレーニングのフォームが成功の鍵!ケガを防ぎ効率的に筋肉を成長させる方法

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この記事では、ボディメイクや筋肥大を目的とした一般的なトレーニングにおけるフォームの重要性について解説します。アスリートや筋力・重量を伸ばすことを目的としたトレーニングとは異なる観点で説明していきます。

筋トレやフィットネスに取り組む際、「正しいフォームを意識しましょう」とよく言われますが、その重要性を深く理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

フォームが崩れると、狙った筋肉への負荷が減少し、求める効果が得られないだけでなく、ケガのリスクも高まってしまいます。逆に、正しいフォームで行うことで、最大限の効果を得ることができます。

筋肉には起始と停止(付着部と付着部)があり、その筋肉を極力伸ばして最大限縮めることが重要です。フォームは、特定の筋肉に負荷をかけながら、筋肉の走行に合わせて最大に引き伸ばし、縮めるための形を作ることになります。

1. フォームが重要な理由

① ケガのリスクを減らす

間違ったフォームでトレーニングを行うと、関節や筋肉に不要な負担がかかり、ケガのリスクが高まります。本来働くべきではない余計な筋肉が緊張し、慢性的な痛みなどにも繋がります。特に高重量を扱う場合、フォームの崩れが原因で慢性的な痛みや重大なケガにつながることがあります。例えば、スクワットで膝が内側に入ると、膝関節に過度なストレスがかかり、靭帯や腱を痛めるリスクがあります。

② 筋肉に適切な刺激を与えられる

ここでの筋力トレーニングの目的は、狙った筋肉にしっかりと刺激を与えることです。しかし、フォームが崩れると、本来鍛えるべき筋肉ではなく、別の部位が負担を受けてしまうことがあります。例えば、ベンチプレスでは胸の筋肉を鍛えることが目的ですが、フォームが乱れると肩や腕の力に頼りすぎてしまい、胸の刺激が弱くなります。

③ 効率的に成長できる

正しいフォームでトレーニングを行うことで、筋肉を最大限に使うことができ、効率よく筋肉を成長させたり、筋力を伸ばすことができます。フォームが悪いと、力発揮にロスが生まれてしまったり、成長が遅れてしまうこともあります。特に初心者の場合、フォームを適当に覚えると、その後のトレーニングの成果に大きな差が出ます。

また一度染み付いてしまった動きを改善するのは容易なことではない為、最初の段階でしっかりとフォームを意識して取り組みましょう。また正しいフォームを習得するには、日常生活では取り慣れていない姿勢を取る為最初は大変かもしれませんが、今後のトレーニングを大きく左右するものになる為、しっかりと意識して取り組みましょう。

④ 関節や腱への負担を軽減する

不適切なフォームでトレーニングを行うと、関節や腱に余計な負担がかかります。特にデッドリフトやスクワットのようなコンパウンド種目では、フォームが崩れると腰や膝を痛めるリスクが高くなります。正しいフォームを意識することで、筋肉だけでなく、関節や腱を保護することができます。

2. フォームを習得するための方法

① 軽い重量で練習する

いきなり重い重量を扱うと、フォームが崩れやすくなります。まずは軽い重量で、鏡を見ながらフォームを確認し、正しい動きを体に覚えさせましょう。

② 動画を撮影してチェックする

自分のトレーニングを動画で撮影し、客観的にフォームをチェックすることも重要です。プロのトレーナーや経験者に見てもらうのも良い方法です。

③ 体幹を強化する

フォームを安定させるためには、体幹の強さも重要です。プランクやレッグレイズなどの体幹トレーニングを取り入れることで、トレーニング時の姿勢が安定しやすくなります。

④ 正しいウォームアップを行う

ウォームアップを怠ると、関節や筋肉が十分に準備できておらず、フォームが崩れやすくなります。軽いダイナミックストレッチや、軽重量での準備運動を行いましょう。

筋肉が硬くなっていると本来伸び縮みするはずの可動域が取れずトレーニングの効果が減少する場合もあります。

過度に硬い筋肉がある場合は特に入念にストレッチやウォームアップを行っていきましょう。

⑤ アイソテンショントレーニングを取り入れる

アイソテンショントレーニングとは、筋肉を動かさずに緊張させ続けるトレーニング方法のことです。アイソメトリック(静的収縮)と似ていますが、アイソテンションは「意識的に筋肉へ力を入れ続ける」ことを重視します。

具体的な例

  • 力こぶ(上腕二頭筋)のアイソテンション:手のひらを前に向け腕を曲げて、最大限力を入れる、力こぶの筋肉を意識して力を入れ、ゆっくり曲げた肘を戻し、力の入った状態から徐々にストレッチされて行く感覚を意識する
  • 胸筋のアイソテンション:胸の高さで両手を合わせて押し合い、胸に力を入れる、胸に力を入れた状態から腕の高さを変えずに腕を水平方向に開いて胸の筋肉が伸びるのを意識しながら開いていく。

これらをトレーニング前に数回繰り返しこれから使う筋肉に刺激を入れる事で神経系の感覚を鍛えトレーニングで対象とした筋肉を意識しやすくなる。実際のトレーニングでもこの感覚をあてはめて、重りを持ち動かす事を意識する

3. よくある間違いと注意点

① 無理に高重量を扱う

「重い重量を持つほど効果がある」と思っている人もいますが、正しいフォームで行えない重量では狙った効果は得られにくくなります。またトレーニングにおいて、ただ単に重りを持ち上げるだけでは持ち上がる重りも対象の筋肉を使う意識やフォームで行うと最初は重すぎる場合があります。まずはアイソテンション法で使う筋肉の収縮の感覚や伸ばされているストレッチの感覚を作り、その動きにあてはめて行える重量で練習します。またフォームの修正点などが見つかった際にフォームの修正が出来るような重さで行います。重たい重量でのトレーニングは持ち上げることにいっぱいいっぱいになってしまい、フォームを修正する余裕が無い場合がほとんどです。

② 反動を使いすぎる

フォームが崩れる原因のひとつに「反動を使うこと」があります。例えば、ラットプルダウンで過度に身体を倒してで勢いをつけすぎると、バーに身体を預けているだけで本来鍛えるべき背中に負荷がかかりにくくなります。前述した起始と停止は一方は固定されて、一方が稼働することで筋肉は収縮します。身体を大きくぶらしてしまう反動動作は固定と稼働の関係が崩れ何処を起点に動かしているのかが分かりにくくなります。動作は常にコントロールすることを意識しましょう。

反動をあえて使うアスリート的なトレーニングやトレーニングの中上級者の場合反動を用いる事で、より筋肉に負荷をかける為に行っている場合もありますが見よう見まねで行うのはリスクがあります。まずは大きな反動は避け身体をある程度固定した状態での基本フォームを覚えることが重要です。一般的なトレーニングには反動を使わないストリクト法が採用されています。

③ 疲れているときに無理をする

疲労が溜まっていると、フォームが崩れやすくなります。特に高重量を扱うトレーニングでは、無理せず回数や重量を調整することが大切です。

まとめ|フォームを最優先にしよう

トレーニングにおけるフォームの重要性を理解し、正しい動作を身につけることで、ケガのリスクを減らし、効率よく筋肉を成長させることができます

軽い重量でフォームを習得する

動画を撮影してチェックする

体幹を強化し、安定した動作を目指す

アイソテンション法で筋肉の使い方を覚える

疲労時は無理せず、フォームを崩さないことを優先する

どれだけ重い重量を扱えても、フォームが崩れていては意味がありません。まずは正しいフォームを身につけ、その上で少しずつ重量を増やしていきましょう!

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この記事を書いた人

経験豊富なトレーナーとして、国内外の一流アスリートのサポートを行ってきました。多くの資格を取得し、ダイエット・筋力アップ・ボディメイク・競技パフォーマンス向上に最適なプログラムを提案。初心者から上級者まで、個々の目標に合わせた分かりやすい指導で、理想の体づくりを実現します。