プッシュアップは自宅で気軽に継続できる優れたトレーニング。さらに、やり方を工夫すれば負荷も筋肉への刺激も強化できます。
プッシュアップでは体重の60%〜70%もの負荷がかかることをご存知ですか?
具体的な負荷は以下の通りです:
- 標準的なプッシュアップ(両足を伸ばした状態) → 体重の約64%(男性)〜69%(女性)の負荷がかかる
- 膝をついたプッシュアップ → 体重の約49%〜54%の負荷がかかる
このような基本的な負荷に加えて、自宅でさらに効果を高めるバリエーションをご紹介します。
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自宅でできる!効果的な4種類のプッシュアップ
大胸筋を効率的に鍛えられる4つのバリエーションを詳しく解説します。
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① ワイドプッシュアップ(肩幅の2倍)
手幅を広くすることで、大胸筋への負荷が大きくなるバリエーションです。
やり方:
- 両手を肩幅の2倍程度に広げて床につく
- 体をまっすぐに保ちながら胸を床に近づける
- 胸が床すれすれまできたら、押し戻す
胸の外側や肩前部への刺激が強く、シンプルながら非常に効果的です。10〜15回×3セットを目安にしましょう。(参考動画)
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② プッシュアップバーで可動域を拡大
プッシュアップバーを使うと、通常の腕立て伏せよりも深く体を沈められるため、筋肉のストレッチ効果と刺激が増します。
やり方:
- プッシュアップバーを肩幅よりやや広めに設置
- バーをしっかり握り、胸をゆっくりとバーより下まで沈める
- 胸を意識しながら押し上げる
バーを使うことで動作の質が格段に向上します。筋肉痛は必至ですが、それだけ成長も早まります!
(プッシュアップバーの商品例及び使用方法)

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③ オルタネイトプッシュアップ
左右交互に重心を移動させることで、片側に集中的な負荷をかけられる高強度なトレーニングです。
やり方:
- 通常のプッシュアップの体勢をとる
- 胸を下ろすときに右手側に重心を移動させながら沈む
- 上がるときに中心へ戻し、次は左側へ沈む
- 左右交互に繰り返す
通常の腕立てでは刺激が届きにくい部位も鍛えられ、バランス感覚と筋力を同時に向上できます。
(参考動画)
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④ スライディングプッシュアップ(軍手 or 布巾使用)
フローリングの床で軍手または乾いた布巾を使い、両手を横にスライドさせながら行う応用的な腕立て伏せです。大胸筋の内側まで効果的に鍛えられます。
やり方:
- 通常の姿勢で軍手を着用、または手の下に布巾を置く
- 胸を下ろしながら両手を横へスライドさせ、胸が床に軽く触れる位置まで下げる
- 押し上げながら手を内側にスライドさせ、肩幅の位置で大胸筋をしっかり締める
スライド動作により「腕を寄せる動き(水平内転)」が強調され、大胸筋の中央部に効果的に刺激が入ります。
(参考動画)専用のスライドボードを使用していますが、滑り止めのない軍手や乾いた布巾をフローリングで代用することで、特別な器具なしでも同様のトレーニングが可能です。
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まとめ:継続と工夫で自宅トレでも胸は育つ!
ジムや特別な器具がなくても、腕立て伏せのバリエーションを効果的に組み合わせることで、十分に大胸筋を鍛えられます。
重要なのは「ただの腕立て」で満足しないこと。今回紹介したように、手幅・可動域・動作パターンを工夫することで、ベンチプレスに匹敵する効果が得られます。
手軽に始められて奥深いプッシュアップ。ぜひ今日から、あなたの自宅トレーニングに取り入れてみてください!