「献血って本当に健康にいいの？」そんな疑問を持ったことはありませんか？
献血は、他人の命を救うボランティア活動であるだけでなく、実は自分の健康にもメリットがあることをご存知でしょうか。今回は、献血による健康効果や注意点、そして実際に献血に行くときの流れや準備について詳しく解説します。
献血とは？簡単にできる社会貢献
献血とは、自分の血液を無償で提供し、医療機関で輸血や製剤に使ってもらうボランティア活動です。日本では主に以下の3種類があります。
- 全血献血（200mL・400mL）
- 成分献血（血小板・血漿）
献血は全国の献血ルームや献血バスで行うことができ、予約すれば待ち時間もほとんどありません。
献血による健康面でのメリット
① 血液の入れ替えによるリフレッシュ効果
献血をすることで体内の古い赤血球が排出され、新しい赤血球が作られるきっかけになります。これにより、血液の循環や代謝が活性化するという報告もあります。
② 定期的な健康チェック
献血の際には、無料で血液検査が受けられるというメリットも。肝機能（ALT）や貧血、コレステロール値など、普段の健康状態を把握する手段として活用する人も増えています。
③ 鉄分の排出で「鉄過剰」を防ぐ（特に男性）
最近では、鉄過剰が動脈硬化や老化の一因になるという研究もあり、特に鉄分を溜めやすい男性にとっては、献血によって鉄のバランスを整える効果が期待されます。
献血のデメリット・注意点
健康な人にとって献血は基本的に安全ですが、以下のような注意点もあります。
- 一時的な貧血や立ちくらみ：特に体重が少ない方は注意が必要。
- 頻繁すぎる献血はNG：体の回復が追いつかなくなるため、男女で回数制限が設けられています。
- 献血後の運動や入浴は控える：当日は安静を心がけましょう。
献血に行く前の準備と流れ
所要時間の目安
- 受付〜終了まで：30分〜1時間程度 （成分献血は60〜90分かかることも）
※特に初回に関しては個人情報の登録や説明などがあり、献血後の休憩時間を通常よりも長めにとる場合もあるため通常よりも30分程度長くなることを想定しておきましょう。
- 献血後は運動や、重労働、2時間以上の長湯やサウナ、飲酒などが禁止となります。事前に予定を確認しておきましょう。
事前準備
- 食事をしっかりとる（空腹だと気分が悪くなることがあります）
- 睡眠をよくとる
- 身分証（運転免許証や保険証など）を持参
献血後の注意点
献血後は体調不良や立ちくらみなどを起こしやすいため十分な注意が必要です。
- 十分な水分補給を行う
- 階段など気をつける
- 高い場所落下のリスクのある場所での作業を避ける
- トイレは座って行う
- 駅などでは線路から離れた位置で待つ
- 乗り物などの運転は注意しましょう
予約は必要？
- 予約なしでも可能ですが、予約推奨 → 混雑する時間帯を避けられ、スムーズに献血ができます。 → 「ラブラッド（日本赤十字社の予約サイト）」からネット予約可能
- 初回などの場合は電話などで混み具合や、修了する時間を問い合わせておくと良いでしょう。
献血を習慣にするとどうなる？
定期的に献血をすることで、健康意識が高まり、生活習慣の見直しにもつながります。
さらに、年間を通して社会貢献しているという自信が、心の健康にも好影響を与えると感じる人も。
献血ルームは快適で安心できる癒し空間
最近の献血ルームは、明るく清潔感があり、まるでカフェのようなリラックス空間になっています。
ドリンクやお菓子、アイスなどが無料で提供されているところも多く、待ち時間も快適に過ごせます。
Wi-Fiや雑誌、テレビなどの設備が整っている施設も多く、初めての方でも緊張せずにリラックスできる雰囲気です。
都市部では高層階にある献血ルームもあり、きれいな景色を眺めながら献血ができるなど、意外な“癒しスポット”としても注目されています。
まとめ
献血は、他人を救いながら自分の健康チェックや体内環境の改善にもつながる「一石二鳥」の活動です。
メリットだけでなく、無理のない頻度や体調管理をしっかり行うことで、安全に続けることができます。
ぜひ一度、献血ルームに足を運んでみてはいかがでしょうか？
