腕を太くするための上腕二頭筋トレーニング法|初心者向け完全ガイド

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腕を太くするために最も効果的な筋トレは?

それは「上腕二頭筋」に正しい刺激を与えることです。この記事では、上腕二頭筋の構造や筋肥大の原則を解説しつつ、初心者でも確実に結果が出るおすすめのトレーニング方法を紹介します。

上腕二頭筋とは?構造を理解して効かせ方を最適化しよう

上腕二頭筋は、上腕前面に位置する目立ちやすい筋肉で、いわゆる力こぶの筋肉で「短頭(内側)」と「長頭(外側)」の2つの筋頭で構成されています。

さらに、この筋肉は「二関節筋」であり、肩と肘の両関節にまたがる構造を持っています。また筋繊維が一直線に走っている「平行筋」ため、動作の可動域が広く、フルレンジ(負荷がかかる範囲で最大の可動域)での刺激が効果的。

上腕二頭筋の特徴

短頭:肘の屈曲と前腕の回内に関与。内側に位置し、ボリューム感を出しやすい。

長頭:肩関節の動きに影響。外側に位置し、力こぶの高さを形成。

構造を理解してトレーニングすれば、筋肉を狙って成長させやすくなります。

上腕二頭筋を太くするために必要な「3つの刺激」とは?

効率的に筋肥大を起こすためには、筋肉に「異なる刺激」をバランスよく与える必要があります。上腕二頭筋も例外ではありません。

1. ミッドレンジ(中間域)

  • 比較的高重量を扱いやすい可動域で、重さを扱ったトレーニングをする事で、筋肉の成長を狙う。
  • 筋肉に強いテンションをかけて筋力アップする事でより重たい重量でのトレーニングが可能となり、強い負荷でのトレーニングを可能にする

2. ストレッチ(伸長域)

  • 筋肉が最大に伸ばされる状態(伸長位)での刺激。
  • 筋線維の破壊を促し、成長ホルモン分泌を引き出す。

3. コントラクション(収縮域)

  • 筋肉が縮んだ状態(短縮位)で負荷をかける。
  • パンプを促進し、代謝ストレスによる肥大効果を高める。
  • 筋肉に自力で力を入れるマッスルマインドコネクションが高まり、いわゆる筋肉への効きを良くする。
筋肥大の要因内容
メカニカルテンション重量による筋への負荷
筋損傷ストレッチなどで筋線維を壊す
代謝ストレスパンプや乳酸による細胞ストレス → 筋肥大促進

これら3つの刺激は同じ筋肥大を目的としますが、全く別ルートでの筋肥大を促します。これら3つの刺激を意識して種目を選ぶことで、効率よく上腕二頭筋を成長させることができます。

【厳選】上腕二頭筋を太くするおすすめトレーニング3選

1. バーベルカール【ミッドレンジ重視】

上腕二頭筋全体にバランスよく効く定番の種目。中間域での強い負荷を与えることができ、筋力とボリュームアップに最適です。

やり方のポイント:

  • 手の平の中央にバーベルを乗せ、手首はやや巻き込むように保持する。
  • 身体の体側で肘を固定して肘を軽く曲げ、予め上腕二頭筋を緊張させる。
  • 肘を起点に腕を曲げ上腕二頭筋を収縮させる
  • 上腕二頭筋を最大に収縮させる際は、肘が少し前に引っ張り出される。(二関節筋の為肘を前に持ち上げる事で最大限収縮する。ただし前に出しすぎると重量の関係で負荷が抜けてしまうので注意する。)
  • 下ろす際は肘が後ろに行にすぎないように注意する。

(参考動画)

2. インクラインアームカール【ストレッチ刺激】

ベンチに背を預けた姿勢で行うことで、長頭が伸ばされた状態で負荷がかかります。深いストレッチが特徴で、筋肥大に強い効果を発揮します。

やり方のポイント:

  • ベンチ角度は45〜60度に設定
  • ベンチ台に仰向けで寝て身体をやや丸め腕を下げた状態で構える
  • 上腕二頭筋にストレッチを感じたところから少し肘を曲げ上腕二頭筋を緊張させる
  • 反動を使わずに肘を曲げる丁寧に行い、降ろす動作を丁寧に行い、ストレッチされている感覚を味わいながら下ろしていく。
  • 下ろした際も肘は伸ばし切らずに、上腕二頭筋の緊張を保ちさらに肘を後ろに引く事で、負荷をかけた状態でストレッチを強めることができる。

(参考動画)

3. プリチャーカール【コントラクション特化】

プリチャーベンチを使って肘を通常より前側で固定することで、通常のアームカールより収縮位で負荷をかける事が出来ます。短頭への強い刺激とパンプ感を得たいときにおすすめ。

やり方のポイント:

  • プリチャーベンチに脇から肘まで乗せる
  • 肘を軽く曲げ上腕二頭筋を緊張させ、手首も軽く巻き込んだ状態で握る
  • 顎を引いて身体を少し丸めるように肘を曲げる
  • 肘を曲げきり上腕二頭筋の最大緊張を味わい、筋肉の緊張を抜かないようにゆっくり伸ばす。
  • コントラクト種目では筋肉を自分の意志でしっかり動かそうとすることで、脳と筋肉のつながり(マッスルマインドコネクション)が強くなり、「ここに効いてる」という感覚が上達します。

(参考動画)

共通のポイント

  • 持ち上げる時に息を吐き、戻す時に息を吸う
  • 戻す時もコントロールし、動作を繰り返す。
  • 負荷が抜けない範囲でフルレンジで動かす

各種目の回数設定の目安

種目タイプ推奨回数(目安)理由
ミッドレンジ種目6~12回重量を扱いやすく、筋肥大・筋力向上どちらにも効果的。中負荷・中レップが合う
ストレッチ種目8~12回筋損傷が起きやすくケガリスクもあるので、やや軽めの重量&丁寧な動作推奨
コントラクト種目12~20回筋肉を意識する「効かせる」種目。軽めでパンプ狙いの高回数が効果的

まとめ|構造を理解して狙って鍛えれば腕は確実に太くなる

上腕二頭筋を太くするためには、構造(短頭・長頭・二関節筋)と刺激の種類(ミッドレンジ・ストレッチ・コントラクション)を理解することが最重要です。

今回紹介した3つの種目は、二関節筋の特徴を活かし腕のポジションを変え、それぞれ異なる刺激を与える設計になっており、組み合わせて行うことで、短期間でも確かな成果を得ることができます。

正しい知識×正しいフォーム×継続=太い腕。

今日から取り入れて、たくましい上腕を手に入れましょう!

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この記事を書いた人

経験豊富なトレーナーとして、国内外の一流アスリートのサポートを行ってきました。多くの資格を取得し、ダイエット・筋力アップ・ボディメイク・競技パフォーマンス向上に最適なプログラムを提案。初心者から上級者まで、個々の目標に合わせた分かりやすい指導で、理想の体づくりを実現します。