「最近眠りが浅い」「ストレスで心が不安定」「物忘れが増えてきた気がする…」そんな悩みを抱える方に知ってほしい注目成分がテアニンです。
この記事では、テアニンの基本情報から睡眠改善・メンタルケア・さらには認知症やアルツハイマー病予防への可能性まで、最新の研究をもとに詳しく解説します。
テアニンとは?|緑茶由来の天然アミノ酸
テアニン(L-テアニン)は、緑茶のうま味成分として知られるアミノ酸の一種です。
特に玉露や抹茶に多く含まれ、心を落ち着ける効果があるとして、古くから日本のお茶文化でも重宝されてきました。
カフェインと違い、脳や神経を鎮静・リラックス方向に働かせるのが特徴。
近年では睡眠改善やストレス軽減を目的とした機能性サプリとしても注目されています。
テアニンの主な効果・効能
1. 睡眠の質を向上させる
テアニンは、脳波をα波優位に変化させ、深いリラックス状態に導くことが知られています。
その結果、寝つきが良くなり、中途覚醒が減る・深く眠れるといった報告があります。
睡眠薬に頼らず、自然な形で眠りの質を高めたい方におすすめです。
2. ストレスや不安を軽減
ストレス時に分泌されるホルモンコルチゾールの上昇を抑える効果があり、交感神経の過緊張を抑えることで、心が落ち着く作用が報告されています。
3. 軽度のうつ症状の予防・改善
テアニンは脳内の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン)に作用し、気分を安定させるサポートをします。
そのため、「やる気が出ない」「気分が沈む」といった軽度のうつ傾向の改善にもつながると期待されています。
4. 集中力・注意力の向上
リラックスしつつも集中力が持続するという研究報告もあり、テスト勉強や仕事中のパフォーマンス向上を目的に摂取する方も増えています。
テアニンはこんな方におすすめ!
- 寝つきが悪い・眠りが浅い
- 日常的にストレスや緊張感を感じている
- 気分が落ち込みやすく不安定になりがち
- カフェインを摂ると動悸や不安感が強くなる
- 自然な方法でメンタルケア・睡眠改善をしたい
- パソコン業務などが多い方
テアニンは認知症・アルツハイマー病予防にも期待されている
注目すべきは、テアニンが認知機能の維持・アルツハイマー病予防にも効果が期待されている点です。
抗酸化・抗炎症作用で脳神経を守る
アルツハイマー病の原因の一つである酸化ストレスや慢性炎症に対して、テアニンは脳内の神経細胞を保護する抗酸化作用を示すことが動物実験で示されています。
神経伝達物質のバランスを整える
アルツハイマーでは、興奮性の神経伝達物質「グルタミン酸」の過剰放出が神経細胞を傷つける原因になります。テアニンはこれを抑制する働きがあり、神経細胞の過剰興奮から守る可能性があるのです。
中高年層の認知機能維持にも有望
中高年を対象とした研究では、テアニンの継続摂取により注意力・作業記憶の向上が見られたという報告もあり、物忘れや認知力低下の予防として、将来的な認知症対策にも活用が期待されています。
こんな結果も
- 緑茶を毎日1杯以上飲む人は、飲まない人よりも認知症発症リスクが38%低いという結果
- 特に1日2杯以上飲むとより顕著な効果が見られた
テアニンの摂取方法とおすすめの飲み方

1. 緑茶・抹茶・玉露などから自然に摂取
テアニンは主に緑茶類から摂取できます。特に玉露・抹茶は含有量が多めですが、カフェインにも注意が必要です。
水出し緑茶は低温抽出のためカフェインがほとんど出ず、テアニンだけをしっかり摂取できるという特徴があります。寝る前のリラックスドリンクとしても最適です。
2. サプリメントで効率よく補給
1日あたり200mg前後の摂取が推奨されており、サプリメントなら正確な量を手軽に摂れます。
睡眠系・リラックス系サプリには、テアニンに加え他の有効成分も配合されていることが多く、相乗効果が期待できます。
テアニンサプリおすすめランキングTOP3
「どれを選べばいいかわからない…」そんな方のために
効果・続けやすさ・コスパの3つの視点から、編集部が厳選したおすすめテアニンサプリをランキング形式でご紹介します。
第1位|DHC アミノ酸「テアニン」リラックスの素
- 配合量:120mg(2粒あたり)
- 特長:緑茶成分のテアニンを配合し、リラックスを促進するサプリメント。
- こんな方におすすめ:日常的にストレスを感じる方に最適です。
第2位|グリコ POWER PRODUCTION EXTRA AMINO ACIDS
- 配合量:200mg
- 特長:テアニンとL-テアニンを含み、睡眠の質向上が期待できるサプリメント。
- こんな方におすすめ:運動後の回復や睡眠の質を向上させたい方におすすめです。
第3位|NOW Foods L-テアニン
- 配合量:200mg
- 特長:テアニン200mgを含む植物性カプセルで、アレルゲンフリー。
- こんな方におすすめ:アレルギーを気にする方にぴったりです。
どれくらい飲めばいい?目安は「1日100〜200mg」
リラックス効果や睡眠改善に必要とされるテアニンの推奨摂取量は1日100〜200mg程度。これはサプリに使われている量とほぼ同じです。
しかし、お茶に含まれるテアニンの量は種類によって異なります。
緑茶ごとのテアニン含有量(1杯100mlあたりの目安)
お茶の種類 | テアニン含有量 | 特徴 |
---|---|---|
玉露 | 約20~45mg | テアニン最多。高級茶葉。 |
抹茶 | 約15~30mg | 粉末なので茶葉ごと摂取可。 |
煎茶 | 約4~10mg | 一般的な緑茶。やや少なめ。 |
水出し緑茶 | 約6~12mg | カフェインが少なく夜向き。 |
こんな工夫でさらに取り入れやすく!
- 水出し緑茶を作り置きして冷蔵庫に常備
→ 冷たくて飲みやすく、カフェインもほぼゼロ。夏の夜にぴったり! - 抹茶をスムージーやヨーグルトに混ぜる
→ テアニン+ビタミンや乳酸菌の栄養補給に。 - 甘いものが欲しい時は抹茶ラテで
→ 砂糖控えめなら就寝前でもOK。
テアニンを自然に取りたい方は「1日3杯の緑茶生活」からスタート!
特別な道具は必要ありません。普段の食事やティータイムに緑茶や抹茶を取り入れるだけで、自然にストレスケア・睡眠の質向上・脳の健康維持につながります。
※カフェイン感受性が高い方や妊娠中の方は「水出し緑茶」を中心に取り入れるのが安心です。
テアニンと一緒に摂りたい成分3選
GABA(ギャバ)
ストレス緩和・入眠サポートに役立つ成分。テアニンとの組み合わせで自律神経の安定が強化されます。
マグネシウム
神経伝達や筋肉の緊張緩和に関わる必須ミネラル。不足すると不眠・イライラの原因に。テアニンとの併用が◎。
ビタミンB6・B12
これらのビタミンは神経の働きやセロトニン合成に重要。うつ・不安傾向のある方は同時に補給したい栄養素です。
成分 | 主な働き | 多く含む代表的な食品 |
---|---|---|
GABA | ストレス緩和・自律神経の安定 | 発芽玄米、トマト、じゃがいも、なす、キムチ、納豆 |
マグネシウム | 神経伝達・筋弛緩・不眠予防 | アーモンド、カシューナッツ、ひじき、わかめ、豆腐、納豆、玄米 |
ビタミンB6 | セロトニン生成・神経安定 | 鶏むね肉、まぐろ、バナナ、さつまいも |
ビタミンB12 | 神経の保護・うつ予防・記憶力の維持 | あさり、しじみ、レバー、いわし、卵黄 |
まとめ|心と脳の健康を支える「テアニン」を毎日の習慣に
テアニンは、睡眠の質向上・ストレス軽減・うつ予防など、心の健康を支える万能アミノ酸。さらに、アルツハイマー病や認知症の予防・脳機能の維持にも期待される成分として注目が高まっています。
緑茶を飲む習慣や、サプリメントの活用を通して、無理なく生活に取り入れることができます。
現代人にこそ必要な“天然のリラックス成分”、テアニンをぜひ活用してみてください。